文責:26年度2次隊 日下茜
マラウイ版、改良かまどの作り方
<製作前に確認すること>
1.設置場所の確認
かまどは雨に弱いため、必ず屋根がある所に設置してください。また屋内に設置する際も、風向きに注意してください。
2.かまどのタイプを決める
作る前に、どのような形のかまどを作るかを決めます。家族の規模や生活スタイルに合わせて決めることが重要です。(例:大家族は、かまど口が多いものにする等)
かまどには以下のようなタイプがあります。
かまど口2つ&焚口2つ
かまど口3つ&焚口1つ
かまど口2つ&焚口1つ
<材料>
身の回りにある材料で作ることが出来ます。
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レンガ 50個(大きさによる)
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灰 バケツ1杯
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粘土 バケツ2杯
(無ければ蟻ヅカの土)
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牛糞 バケツ1杯
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砂 バケツ1/2杯
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水 バケツ2杯
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枯れ草 ひと束
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鍬
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シャベル
なた
<製作手順>
1. 台所の床を、レンガ一個の深さ分、鍬で掘ります。地面がコンクリートの際は不要です。
2.水を少しずつ加えながら、粘土、牛糞、砂、細かく切った枯れ草(約5cm)を粘り気が出てくるまで、よく混ぜます。
3. 手順1で掘った所に、下から灰→水→手順2の土を順番で敷いた後、レンガを置きます。
4. 右の写真のようにレンガを置きます。(縦4個×横4個)
これがかまどの土台となります。
5. 下の写真のようにレンガを積み上げていきます。レンガとレンガの間には、手順2で混ぜた土を接着材代わりに使います。1段目と2段目のレンガの積み方は同じです。3段目にかまど口の大きさを決めるときは、実際に普段使っている鍋の大きさに合わせてください。(下の写真はかまど口3つ&焚口1つの場合)
6. 手順2の土を使い、前面、背面、サイド、かまど口周辺、全面をコーティングしていきます。
鍋が水平に置けるように、かまど口の周り4点に石を置きます。実際に鍋を置いて確認しながら行ってください。
7. 製作後、約1週間乾燥させてください。その間にひび割れができてしまった際は、ひびを埋めてください。
8. 使用しているうちにひび割れができることがあるため、定期的にメンテナンスをしてください。
<改良かまどの利点>
① 誰でも簡単に、いつでも製作が出来る
村にある身近な材料で出来るため、お金がかかりません。4~5人で製作した場合、約2時間で作ることが出来ます。
② 薪の使用量を削減
熱効率が高い為、従来の3点かまどに比べて使用量が1/2程度削減出来ます。
薪の使用量が減るため、薪拾いの頻度が減ります。
一度、かまどに火を入れると、ほぼ一日使用することが出来ます。毎回火起こしをする必要がないので、マッチの節約につながります。
③ 子供のやけど防止
鍋を水平に置くことが出来る為、やけど事故防止につながります。
④ 調理時間の短縮
一度にシマ、おかず、水を沸かすことが出来るので、調理時間の短縮になり、家事の負担が減ります。
⑤ 森林保全に寄与出来る
薪の使用量を減らすことで、森林保全に繋がります。
⑥ 生活スタイルに合わせてかまどのタイプを作れる
家族の人数やそれぞれの好みに合わせてかまどの大きさや高さ、また焚口や鍋を置く口数を変えることが出来ます。
<改良かまどの問題点>
① 定期的なメンテナンスが必要
長期間使用していると、ひび割れが出来るため、定期的にメンテナンスが必要です。
② 持ち運び不可
バウラー(七輪のようなもの)のように持ち運びはできません。また雨に弱いため、かまどを設置場所は必ず屋根があるところで作ってください。
Mud stove can be arranged whatever you like!
Let’s make one in your kitchen.
CHANGE OUR LIVELIHOOD ON YOUR OWN!!!