top of page

マラウイの教育事情

 

 

 

マラウイは日本の教育と比べると決して質が良い物ではありません。

そもそもアフリカは子どもの数が多く、教育が十分行き届いていないことが現状です。マラウイ全国民の中で14歳以下の子どもの割合は45%に及びます。そして合計特殊出生率も5人以上となっているため、今後も子どもの数が増えていくことが予想できます。そのため毎年多くの学校が新設されていますが、まだまだ教室などの設備不足や教員数の不足が目立ちます。

マラウイは日本の小中学校にあたるプライマリースクールが8年、高校にあたるセカンダリースクールが4年、そしてその上に大学があります。どの学校も卒業時に国家試験がありそれに合格しなければ卒業できません。国家試験に合格できず、卒業を諦める子どもも多いです。またプライマリースクールは無償であるにも関わらず、学校に通わず町のマーケットで両親の店の手伝いをしている子どももいます。そのためマラウイの15歳から30歳までの人々の識字率は61%と決して高くありません。日本では想像しにくいかもしれませんが、大人でも自分の名前のメモを持ち歩いている人が何人もいます。自分の名前が書けないからです。

ここからは協力隊員としてマラウイで生活したからこそ感じることですが、日本に比べて教育が重要だと感じていないように思います。子どもは年齢を重ねるにしたがって自然に大きくなると思っているようで子どもが間違ったことをしても怒らず放っておくなど、あまり深く干渉していないように思います。他にも雨季になると子どもの登校率が下ります。これは、子どもに畑の手伝いをさせています。子どもは労働力とされている面もあります。

しかし、子ども達は毎日近所の友達と一緒に元気に遊んだり、兄弟の面倒を見ていたり、行き交う外国人にまで習ったばかりの英語で挨拶してみたりするなど笑顔がたくさんでのびのびと生きているように感じます。この笑顔に救われることもたくさんあります。

 

 

文責:26-1 障害者支援 角田直也

bottom of page