マラウイのファッション事情
マラウイに来たならマラウイのファッションに身を包んでみよう。でもちょっと待って。タブーはあるの？TPOに合わせた服装って？
基本的にマラウイでは服装がとても重要視され、色や柄は派手なものでも構わないですが、男性だと襟付きかどうか、女性だとスカートの丈が重要視されます。
チテンジ
アフリカというと派手な柄や色の生地を身に纏っているイメージがある方もいるかと思いますが、マラウイではその伝統布のことをチテンジ（Chitenje）と呼びます。基本の大きさは1m×2mで、2m単位で切り売りされます。マラウイ、特に農村部では、チテンジはとても重要な役割を果たしており、生活に欠かせません。
まずマラウイでは、チテンジは正装のひとつと認識されており、冠婚葬祭でも多くの女性が着用します。（葬式では必須。時代の変化により、結婚式では必須ではなくなっているようですが、、）また、チテンジは服装としてだけではなく、カーテンやラグなどインテリアとして、風呂敷や頭に荷物を乗せる時のクッションなど荷物運び用のものとして、そして子供をおぶるためのものや身体を隠すもの（守るもの？）としても使われます。そして、何か大きなイベントがあると（例えば大統領選挙や企業あるいは団体のイベント等）、そのイベントに因んだチテンジが売り出されます。大統領選挙ならば、政治家の写真がプリントされたチテンジなどがキャンペーンとして使われます。チテンジの用途・目的は多種多様で、調べてみるととても面白いです。
男性のファッション
フォーマルスタイル：マラウイ男性のフォーマルスタイルはスーツです。シャツの色は白のほうがよりフォーマルですが、色シャツ・柄シャツでも構いません。ネクタイも太さ・長さともに様々です。結婚式など文化的なイベントになると、チテンジシャツも受け入れられるようです。
オフィススタイル：男性は基本はスーツですが、暑い日・気分的にカジュアルな日は柄シャツやポロシャツで出勤する人もいます。ですが、襟はとても重要で、襟なしでは失礼にとられることもありそうです。
カジュアルスタイル：男性のカジュアルファッションでよく見かけるのは腰パンです。女性はS字のボディラインが重要視されるのに対し、男性はお尻が大きいと恥ずかしいようで、若い人は大概ズボンをずらして履いています。
女性のファッション
フォーマルスタイル：マラウィでのフォーマルスタイルはスーツかチテンジドレスです。スーツを着る時に必ずしも襟付きのシャツを着る必要はありませんが、ジャケットがない場合は襟付きシャツが好まれます。チテンジドレスは、チテンジ生地で作った服のことですが、伝統的なスタイルはセパレートで、肩がバルーンデザイン、スカートはマーメイドスタイルのものが多くみられます。どちらの場合も、基本色・柄は問われません。ショッキングピンクなどの蛍光色でもみんな堂々と着てきます。
オフィススタイル：マラウイの都市部や、農村部でも学校等公的機関では、多くの人がスーツかいわゆるオフィスカジュアルの服装で出勤します。都市部ではパンツスーツもたまに見かけますが、文化的に基本は膝丈（膝下）スカートが好まれています。
農村部に関しては地域によって違いがあるかもしれませんが、都市部勤務の場合は、職場にチテンジ服を着ていくのは不適切とされます。農村部に出向く場合はチテンジ服の上からでもチテンジを巻くのが礼儀である一方、都市部ではチテンジは家や休みの日に着るものであり、チテンジスカートですら着てはだめと言われてしまうのです。
カジュアルスタイル：以前は女性は膝丈もしくはそれよりも長いスカートを着用して、場合によってはその上にさらにチテンジを巻くのが一般的でしたが、最近は外国文化も多く流入しており、ボディコンスタイル、膝上スカート、タイトパンツを着ている女性を多く見かけます。ナイトクラブに行くと、ショートパンツを着ている女性もたまに見かけます。ファッションも段々多様化してきていますが、やはりボディラインが出るスタイルをしていると娼婦と思われたり、あまりにもスカートが短すぎると街中でミニバス乗車を拒否されたり集団にスカートを脱がされることがあるみたいなので、気をつけないといけません。
ウィッグ・エクステンション：マラウイに限らず、アフリカ大陸南部の人種は遺伝子的に縮れ毛が多いです。そのため、多くの人がストレートヘア・ロングヘアに憧れており、裕福な人はウィッグかエクステンションを日常的につけています。もしくは、地毛をアイロンで伸ばしてポニーテールにしています。マラウイの女性はウィッグやエクステを一度つけたら、3週間ほど頭を洗わないそう（！）ですが、不思議と頭は臭いません。日本人がエクステをつけると、毎日頭を洗うことに慣れているせいか数日で頭がかゆくなり、1週間かそこらで限界を迎えることが多いです。