マラウイの自然を守る!改良カマド&ブリケット作り体験
5月20日にコミュニティ開発(旧:村落開発)隊員による分科会が開催され、改良カマドとブリケット(加工薪)のワークショップが行われました。
マラウイでは3点かまど(レンガを3つ置いて薪を焼べる方法)を使用して調理を行うことが一般的ですが、人口増加により消費燃料が増加し燃料である薪を手に入れるため、森林伐採による自然破壊が問題となっています。さらに木炭価格も高騰し、市民の家計を圧迫しています。
これらの問題を解決してくれるのが、改良カマドとブリケット。
≪それぞれのメリットについて≫
改良カマドは、レンガ、干し草、灰、牛糞...などマラウイの村では入手しやすい材料を使うため、誰でも簡単に、低コストで作ることができます。
また、3点かまどに比べ熱効率が高いため、薪の使用量を減らすことができ森林保全にも繋がります。
ブリケットも、材料はサトウキビやメイズの皮、落花生の殻、ジャガイモの皮...などこちらも入手が簡単な材料を使用するため材料コストがかかりません。上記のような材料を使用するためごみの削減にも繋がり、森林破壊の原因になっている木炭のように木を切る必要がないため、環境保全にも繋がります。
どちらも体験してみて、難しい知識や技術が必要なく本当に誰でも簡単に作れてしまうことに驚きました。
最貧国と呼ばれるマラウイではモノを手に入れるのさえ一苦労ですが、どちらも使う材料はマラウイにとって身近なもの。やや手間はかかりますが、この国の生活状況にはとても適したものではないかと思います。
また、コスト面、森林保全面以外にも改良カマドは家事の負担軽減(改良カマドのかまど口が2つ以上あれば同時調理が可能なため)、調理中の火傷防止などのメリットが、ブリケットは、現地の人々の収入向上に繋がるメリットがあります。